第9章 大野くんの頭の中
全てが丸く収まり、
私も全てが上手く行っている。
櫻井「え?呼び方ですか?
ちゃんって呼んでます。」
「私は…翔くんって呼んでます。」
雑誌の撮影。
今日はカップル向けの雑誌。
2人で呼んでもらえるのは
凄く嬉しいことだ。
記者「結婚は、意識していますか?」
櫻井「はい。勿論です!」
「私も…はい。」
真っ直ぐに翔くんが言うもんだから
私も「はい」と答えた。
こんなに幸せでいいのだろうか?
撮影、取材終了後、
私は翔くんの運転する車で
家の近くのコンビニに寄ってもらった。
「すぐ戻るから!ごめんね!」
櫻井「大丈夫!まだお迎えまで
時間あるし!」
「ありがと!」
助手席のドアを閉め、
お財布を持ってコンビニに入る。
ATMでお金を降ろして、
雑誌のコーナーを探す。
トントン
すると、誰かに肩を叩かれた。
振り向くと…