第9章 大野くんの頭の中
あの後やはり記事になってしまい、
異例で翔くんが交際宣言してくれた。
私もすぐに事務所に伝え、
各報道局へ文書を提出した。
賛否両論。当たり前だ。
ネットでかなり騒がれたし、
未だによく思われていないけれど。
でもそのおかげでか、
バラエティーの仕事がお互いに増え、
2人で出演することもあった。
私の場合は、すごく新鮮で楽しい。
写真だけ掲載されて
大野さんと三角関係とも出たけれど、
大野さんが大切なメンバーの彼女だと
伝えてくれている映像が
テレビで流された途端に、
その記事の信ぴょう性はなくなり
三角関係説はすぐに消えていった。
あ。翔くんが歌番組に出ると言うことは
あの日以来大野さんに会うのか。
どんな顔したらいいかな。
「あれ?何してるのー?」
おと「松本さんと、相葉くんと、
大野さんにお手紙書いてるの!!」
「あれ、あれれ?
二宮さんは?」
おと「二宮さんには、もう書いてあるの!
見ちゃダメだからねっ!!」
「?…わかった…。」
なんでだ!?特別なものかな?
櫻井「ちゃん、ちょっといい?」
「うん。」
リビングから出て、玄関まで来ると、
ゆっくりと翔くんの顔が近づいて来た。
大人のキス…。
櫻井「ごめん。笑
我慢できなくなった。」
「…うん。嬉しい。」