第18章 第七班
担当上忍が来るまで教室待機…なのだが、一向に訪れない。
教室に残されたメンバーは、もう第七班だけだ。
(春野さん…立ち直ってる。良かった…。)
リクは、先ほどサクラに何も言わず放置してきた。
置いてきたことに後悔はしてないが、やはり少し心配であった。
しかし、サクラは何か吹っ切れた様子で安心だ。
リクがほっと一息ついていると、とうとうナルトが待ちくたびれたのか、黒板消しを扉に挟んだ。
「遅刻して来る奴がわりーんだってばよ!」
「ったくもー!私知らないからね!」
「上忍がそんなベタなブービートラップに引っかかるかよ。」
『確かに、引っかかったら上忍か怪しいレベルね…』
ナルト、サクラ、サスケ、リクの順で、上忍とブービートラップについての思いを述べた。
しかし、ドアが開き、入ってきたマスクの男は、しっかりそれに引っかかった。
『……ガチですか。』
自然と出た心の声は、思いの外、教室に響いた。