第17章 お揃いと事故
何時もの場所で待っていると、リクが走ってきた。
『ちょっと、ヒナタと話してて…。ごめん!待たせました!』
「大丈夫だ」
一言だけ返して、リクから弁当を受け取った。
中身はサスケの好きなものばかり。
『どう?サスケの好きなものばっかり作ったんだけど…。』
窓枠に座っているサスケから見ると、リクはいわゆる"上目づかい"ってやつだ。
「うまい。ありがとう。」
『ほんと!?良かった、嬉しい!!』
笑うリクと目を合わせると、なんだか顔が熱い。
それを見られないようにと、リクの頭をガシガシ撫でた。
…冷静になって見ると、頭を撫でるというのも照れ臭い。
どうしたらいいかわからなくなり、サスケはフイっと外を向いた。