Wonderful Life〜素晴らしき日常〜【気象系BL】
第5章 なまリクII♡高齢者さま
「松…岡…さん?」
突然のことに驚いた俺は、ドクドクと打ち鳴らす松岡さんの鼓動を聞きながら、顔を上向かせた。
「俺もよ、久々だから下手くそかもしんねぇけど、お前ぇ笑うんじゃねぇぞ?」
松岡さんの顔が見る見る赤くなって、俺の顎に手が添えられた。
「お前ぇなぁ、こうゆう時は、目ぇ、瞑んだろうが…」
「あ、あ、はい…!」
俺は半ば脅されるようにして、ギュッと瞼を閉じた。
すると俺の唇に、何かが触れたような気がして…
俺は薄く瞼を開いてその正体を確認した。
えっ、えっ、ええっ…?!
俺今…松岡さんとキ、キ、キスしてる?
なんて驚いたのも束の間、
俺の身体はソファーの上に押し倒され…
松岡さんの手が俺の身体を撫で回して…
気付けば、お互い真っ裸になっていて…
和のことを考える余裕もない程、アチコチ弄り回された挙句…
「い、いったぁ…ぃ…」
とうとう俺の中に松岡さんが挿って来た。
そう、俺は松岡さんと一つになったんだ。
その瞬間、俺は今まで感じたことのないような喜びを感じていた。
流石、久々だと言うだけあって、超痛かったけどね?
それでもとても満たされた気分になれたのは、普段は乱暴なくせに、やたらと優しい松岡さんの、意外な一面を垣間見れたせい…かもしれない。
と、思ったのは一瞬で…
「おっ、和に報告しねぇと…」
隣で煙草を燻せながら、携帯電話を手にすると、メールを打ち始めた。
ちょっと待って…、まさかと思うけど…
「よし、報告終わり! これで俺らも“公認カップル”つてやつだな。おっ、それからお前ぇ、今日誕生日だよな? 祝儀代わりにもう一回しとくか?」
二ヒヒとばかりに笑うけど…
ああっ…俺…恥ずかしくって、もう和の顔見られないよぉ…
つか、祝儀代わりに…って…
そりゃ後半は気持ち良かったけどさ…
なんなら自分で腰振ってたけどさ…
それに松岡さんのことも…だしさ…
でも…
「出来れば別の物で…」
「そうか、それは残念だな。じゃあクリスマスプレゼント、ってことで。な?」
ハハハ…俺の誕生日って一体…
ハハ…ハハハ…ハァ…
おわり♥