Wonderful Life〜素晴らしき日常〜【気象系BL】
第35章 僕達の青いチューリップ
気持ちイイかと聞かれて、僕は揺さぶられるのとは別に、コクコクと頷いた。
そしたらさ、翔くんたらすっごく嬉しそうな顔するんだもん。
その顔見てたらさ、僕まで嬉しくなってきちゃって(笑)
「あ、あ、あんっ…、気持ち…イィ…」
僕は自分から腰を揺らした。
「触って欲しい?」
「え…、なに?」
耳元で囁かれて、思わず聞き返した僕だけど、本当はね、ちゃーんと聞こえてる。
だって、僕が翔くんの声を聞き逃すわけないじゃん?
翔くんもそれを分かってるから、
「二度は言わないって言ったでしょ?」
クスクスと笑いながら、ギンギラギンで全然さりげなくないサトピに手を伸ばした。
ムギュッと握られて、先っぽの溝を爪でカリッと掻かれて、
「や、や、や、やんっ…、そんなことしちゃ…いやっ…」
ラグは敷いてあっても、硬い床の上で僕の背中が反り上がった。
「ダメ…、やめ…てぇ…っ…、あんっ…」
「ダメって…、本当にやめて良いの? 俺には、サトピが喜んでるように見えるけど?(笑)」
も、もぉっ!
僕の“ダメ”は、“もっと”って意味だってこと、こんなに長く一緒にいるのに忘れちゃったの?
…って、そんなわけないよね(笑)