第8章 Op.8 After Squall【R-18】
(ダメだ…俺ももう…)
クロードはそのまま一気に深めていく。
「あ…クロード…イク…ああぁっ!」
クロードは
快楽に身体をしならせたレオナの中へ
己の欲を全て吐き出した。
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「…あぁ、ケイか…俺だ」
レオナが目を覚ますと
いつの間にかソファの上に横たわっていた。
シャワールームに入ってからの記憶が
途切れ途切れになっていて、曖昧だ。
少し離れたところで
クロードが電話をしている。
「レオナなんだが、体調が悪いようで、とても仕事できるような状態じゃない…ああ、大丈夫、過労だろう」
「……」
ぼんやりした意識の中でクロードの声だけが聞こえてくる。
(そうだ…私、バスルームの中で…)
先ほどまでの情事を思い出し、レオナは赤面する。
「悪いが、明日の昼までスケジュール空けてくれるか……いやケイならできるだろ。任せるぞ…緊急の用事は俺にかけてくれ」
目を覚ましているレオナに気付いたクロードは
「……のぼせて気ぃ失うなよ」
笑いながらそう言って、横たわるレオナのそばに腰かけた。
「ほら…飲め少し」
クロードはテーブルの上の氷水をすすめる。
水を一口含むと
自分の身体が思いのほか火照っていたことに気づく。
「…明日の昼までスケジュール空けさせた」
「…え?」
唖然とするレオナの額を
クロードは指ではじく。
「いたっ」
「馬鹿…そんな泣きはらした目で表に出られるか」
そう言って、首筋にすっと指を這わせる。
「…こんなんじゃ、外にも出れないな」
「クロード…これは明日に消えるようなものじゃ…」
「……ケイに『やっぱ仕事します』って折り返すか」
クロードが携帯を取り出すしぐさをする。
「ちょっと待って!やだ!」
そのクロードの腕を制止しようとするとクロードがいたずらな笑みを浮かべて逃げる。
「ふふふ…」
二人は顔を見合わせて笑った。
「…ま、明日の昼まで時間はあるんだ」
クロードのダークパープルの瞳が妖しく光った。
「今晩は…覚悟しとけ」