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【100プリ】Wistarian Diva

第17章 Op.17 聖夜【R-18】



やがてルイの唇が離れると
息を乱したルイが続けた。


「……レオナ、好きだよ」

「ルイ……」


「ずっと、会いたかった……会いに行こうと、何度も、思った…」

「えっ…」

ルイは眉根を寄せる。
「でも今は…大切な時期だから、我慢してた」
(ルイ…会いたいと思ってくれていたんだ…)



レオナの胸の中眠っていたルイへの思いが
堰を切ったように溢れだす。


「ルイ…私も……ルイと会った日のこと…ずっと考えてたの」

「え」

ルイは僅かに頬を染める。

「私と関係があるって知られたら、ルイの王位継承権がはく奪されると思って…」

「そんなこと…気にしてたの?」

ルイは眉根を寄せ、レオナの頬をそっと撫でた。



「…俺、王位継承権なんて気にしてない」

「え、でも…」

「俺は、君の歌手生命のことの方が心配だった」

「…え」

「……王位継承者とスキャンダルになれば、残念だけどまっさきにつぶされるのは君の方だから…」


ルイは切なげな目をしながら
レオナの髪をそっとかきあげた。


「レオナ、君はどうしたいの?」


その言葉をルイから聞くのは何度めだろう。

いつだってルイは、私の意思を確認してくれる。



「歌、世界で歌いたい。やれるところまでは、やりたいの…。でも」

「……でも?」


レオナは目を伏せ、一瞬戸惑うように視線を揺らす。

そして意を決したように顔を上げると



「歌と同じくらい…ルイのことも大事」


「……っ」


「好き…だよ?ルイ…」


その言葉を言い終わるか終わらないかの瞬間
ルイはレオナの膝裏に腕を入れ、一気に抱きあげた。

「えっ……わ!」

するとそのまま広く豪奢なベッドに
レオナを横たわらせた。


そしてレオナの上にまたがり一気に組み敷く。


「ル、イ…」

ルイの顔は赤く染まり、眉根は苦しげに寄せられている。



「ごめん…今日は手加減、できそうにない」

「えっ………あ…っ!」


ルイは少し乱暴にレオナの唇を奪うと
そのまま首筋へとキスを落としていった。


「……ぁ…あぁっ…」

首筋に落とされた甘い刺激が
全身へ広がっていく。


「ル…イ……っ!!」

ルイの唇は徐々に
レオナの胸元へ降りていく。

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