第12章 旧双黒 「嫉妬」
「じゃあ、次の作戦時はこの計画で行動してくれ給え。」
何でこの計画なんだろ…
私の異能ならこの量殺せるのに
何で私が司令塔?
太宰さんが司令塔じゃ駄目?
「何か不満かね?」
『へ、あ、太宰さん…』
「会議が終わったのにずっと考え事してるね。」
『否…太宰さん何故次の作戦時この計画にしたんでしょうか?私の異能ならこの量殺せます。それに私ではなく太宰さんが司令塔になった方が良いかと。』
と計画表に指を指しながら云う
「何故と云われてもねぇ。君の頭が優れているから司令塔に選んだと云えば理解するのかね?」
『はい?』
「君は異能だけが全てと思っているが、君は知らず知らずのうちに幹部の私と肩を並べる程の頭を否…知識を兼ね備えているのだよ。」
『じ、冗談はやめて下さい。私の知識は狭く浅い。そんな私が、太宰さんと肩を並べる?可笑しいです。』
「理解能力はまだまだだねぇ。けど、この計画に文句を云われても私は変更をする心算は無い。」
『っ…解りました。相手の全てを調べあげ皆に指示を出します。』
「おお…やっと判ってくれたか。君はそういう所が優れているからね。」
と太宰さんは云うと私の頭を撫でる…が…
私は頭を撫でられるのが弱い