第8章 国木田 独歩 「勉強」
ガチャ
『お邪魔しま〜す。』
相変わらず綺麗な部屋だな…
「そこに座ってくれ。」
『はい。』
「で、何処が判らないんだ。」
『あ、えっとね、此処の問題なんだけど…』
「お前…一流大学に入ってて、こんな問題も解けんのか。」
『だって…大学行けてなかった時期あったし…』
探偵社の依頼とかで行けてなくて
授業受けれてないんだよね
「そうだったな。…済まん。」
『国木田さんは謝らないで?』
「…さ、教えてやる。」
『う、うん。』
なんか国木田さん顔赤くなってる…?
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「じゃ、此処の問題はもう解けるだろう?」
『うん。やってみる。』
あ、矢っ張り…国木田さん教え方上手…
全部、解ける…
『国木田さん!視て!全部解けた!』
「嗚呼…本当だな。善かったじゃないか。」
『…国木田さん何でそんなに冷たいの?』
「は?」
国木田さん先刻から何か冷たいよ…
『矢っ張り、勉強教えるの厭だった?』
「そんな事は無い…唯…」
『唯…?』