第1章 太宰 治 「笑顔」
『御早う御座います!』
「御早う。唯。」
『与謝野先生、御早う御座います。』
私は立花唯。
この武装探偵社で働く異能者の一人。
「あ、唯ちゃん。ちょっと手伝ってくれる?」
『はい!谷崎さんどうしましたか?』
「この書類片付けるの手伝って貰っていいかな?」
『凄い量ですね……。二人で頑張りましょう。』
「有り難う。」
あれ、太宰さんまだ来てないのかな……
「唯ちゃん?なンか暗いけど…?」
『へ?そうですか?』
「うん…あ、太宰さんまだ来てないから?」
『ち、違いますよ!そんなんじゃ……/////』
「あぁ、御免ね。でも、唯ちゃん太宰さんのこと好きなンだよね……」
そう。谷崎さんの言う通り。
太宰さんにずっと片想いしてる。
「兄様!」
「ナオミ?」
「何をしているんですの?唯さんが困っているでしょう?」
「ああ、唯ちゃん変な事言ってご免ね。」
『大丈夫ですよ。』
本当の事だし……
「もう、兄様ったら。」
ほんとうに二人って仲良いよな……
私も太宰さんとこれくらい仲良くなれたら……