第45章 ジェイドさんと旅行3日目
昼間に観光を終えて、ジェイドさんはピオニー様へのお土産を忘れていたと言って、知事さんにまた会いに行った。
「義姉になりますからね。」
としつこく言っている。
「ルルさん、本当に大丈夫ですか?
脅迫されていませんか?」
ととても心配してくれた。
「兄もちゃんとした人間のようで、一安心しました。」
とピオニー様がよく言っている言葉を言った。
「二人とも、私を犯罪者だの変態だのと……失礼しちゃいますよぉ。」
あ、どうしよう、否定できない…なんて少しだけ思いながら、知事さんに挨拶して帰った。
「陛下へのいいお土産も出来ましたし、帰りましょう。」
名残惜しいきらきらした銀世界とお別れをし、私達はまた豪華客船に乗った。
「お土産って、なんだったんですか?」
「内緒です。」
と笑顔で言われた。
少し気になったけれど、きっと二人の仲じゃないとわからないものなのかな、と思った。
ジェイドさんは船内の地図を広げて、どこに行きましょう、と聞いてきた。
プールや温泉、カジノ、一昨日回った遊園地とショッピングモール、たくさん見て回る所がある。
1周見て回ろうということになり、ジェイドさんと手を繋いで客室を出た。