第5章 お見舞い
『 萩姫
貴様が病に臥せっていると聞いた
それは俺のとっておきの逸品だ
特に酒の肴にうってつけだ
よく冷えた酒にも合うが熱燗にも
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と言う様に酒によく合う心して食せ 上杉謙信 』
三成「・・・・・」
出だしはよかったのですが何故でしょか?途中からお酒の話に代わってしまいましたね
萩「三成君?どうしたの?」
達筆すぎて読めない為読んでもらっていたが三成は手紙を開いて黙り込んでしまっていた
三成「えぇっとですねとっておきの逸品を送るから食べてほしいと書いてあります」
手紙と一緒に小さな壷が届いていた
三成「・・・なんでしょうか?」
壷に巻かれていた紐を解き中を覗き込む
信長「梅干しだな」
萩「はい、梅干しですね・・・」
三成「美味しそうですね。でも、なぜ梅干しなのでしょうか?」
皆で小首を傾げる
政宗「萩お前に手紙が届いたみたいだな姫になったばかりなのにもう恋文か」
襖が開きニヤニヤした政宗が入って来た
萩「ちがうよ!謙信様から手紙とお見舞いの品が届いの!?」
政宗「謙信から見舞い?で何が届いたんだ」
信長「これだ」
政宗に謙信から届いた梅干を見せる
政宗「へぇー。梅干しには疲労回復の効果や、血糖値の上昇を抑えたり、肝機能を高め酔いを防止する効果があるぞ、酒を飲む時に食べるといい」
信長「あやつは何を考えているのだ・・
病人に酒を飲ますきか?」
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謙信「ふっこれで病も治るだろう」