第15章 春の高校バレー
ー1年半後、春高ー
私「鉄朗先輩!」
先を歩く先輩を呼んだ。
春高、東京代表決定戦、決勝。
対 梟谷
私「木兎先輩は今日、調子いいだろうね」
鉄朗「音駒だって負けてねぇよ。
なんせ、勝利の女神がいるんだからよ」
クイッ チュッ
私「...人たくさんなのに.../////」
鉄朗「俺のって見せつけんの」
ニヤリとしてやったり顔。
そんな先輩にみんなは苦笑い。
日常になりつつある日々の1つ1つが、
私の悪夢を取り払っていった。
もう、悪夢は見ない。
私には
本気でバレーをする仲間がいて、
支えてくれる人がいて...
大好きな人がいて。
負ける気なんか、ない。