第8章 黒尾先輩の想い
鉄朗「なぁ、夜久」
夜久「なんだ、黒尾」
鉄朗「俺さ、好きだわ」
夜久「ずっと言ってたもんな」
鉄朗「だから、今の状況は辛い訳よ」
今のこの、避けられてる状況が。
って、女子かよ!
夜久「おう、見てりゃ分かる」
本当にお前はいい奴だな。
さすが音駒のオカン(笑)
鉄朗「どうするかな」
夜久「俺は頑張れ、しか言えないけど...」
...「けど?」
鉄朗「お前が頑張るなら
精一杯手伝ってやるよ」
俺の進路を塞ぐように前に立った夜久。
本当、小さいくせにでかいよ。
鉄朗「ありがとな」
零れた言葉に夜久はにかっと笑った。
夜久「あ、でもIHまでは我慢な?」
鉄朗「...はぁ?!」
夜久「部の雰囲気を考えろ。次期主将」
やっぱりオカンは強かった...