第2章 海軍本部
手に取るようにわかる、の昂り。
意識を保とうと快楽に溺れてしまわない様にと強く握る指先に唇を這わす。
瞼には、先程の涙かこの快楽の涙かは定かではないが頬を伝う前にそっと唇で受け止めた。
『・・・ベガッッ、苦し・・いの・・・』
そのまま快楽に呑まれて仕舞えば楽になれるのに・・
耐え続けるに俺は、理性を失った。
「入れるぞ」
慣らしていない秘部へ自身を充てがう。
思ったより窮屈なその場所へ、躊躇なく俺は押し入った。
『ーーーーっあ!!ーーーーーんんっ!ーーーー』
声にならない悲鳴を上げる。
その表情は、苦悶に満ちていた。
全てを入れ、休む事なくの身体に打ち付ける。
「・・っっ、キツいな・・・・」
動くたび摩擦で卑猥な音を立てるがそれでもこの圧力は、簡単に俺を快楽の彼方に飛ばそうとする。
「頼むからッ・・力抜けぇ・・・」
『・・むりぃ・・・』
「大丈夫だ、俺に身を委ねろ。
快楽に逆らうなッ・・・」
そう言って、キスを何度もの唇や頬、額に落とす。
『・・・ベガッ・・・・おかしく、なりそう・・』
「それでいいんだよ。
おかしくなれ、その姿が俺は見たいんだ・・・ぅっ・・」
俺の言葉に素直に反応するの身体。
イクのを見届けたかったが、正直無理そうだ。
『・・・ベガッ・・ぁっ・・ぅん・・はぁっ・・・』
「悪い、俺・・もう保たねぇ。
・・・お前の中、気持ち良すぎ・・・・」
『っあん!』
ラストスパートを掛けた途端、痙攣するに俺もつられた。
女を抱くのにこんな体力と気力を使うとは知らなかった。
今まで性欲の捌け口にしか思っていなかった行為がこんなにも身体と心を満たす事も俺は知らなかった。
肩でゆっくり息を吐く。
イッたと同時に気を失った。
無理をさせたと反省するが横たわる赤みを帯びた身体に俺は、また熱を帯びる。
そっと胸元に寄せたの頬には涙の痕が残る。
全て舐め取ったと思っていた。
「ふっ、これは俺のせいか・・・」
無償に愛おしい。
やっと、俺への涙を流したが愛おしい。
そっとその身体にシーツを被せ、強く抱き締めキスを落とした。