第14章 文化祭 2日目
日も沈み、煌々と火が灯る校庭からワイワイと声がする
そんな喧騒から離れた屋上でと並んで座っていた
司会「さぁ、いよいよダンスタイム。カップルで踊るもよし、意中の人を誘うもよし。文化祭の締めくくり、盛り上がっていきましょう!」
拡声器なのかマイクなのか、静かな夜空に響く声
「ダンスなんてすんの」
カ「みたいだな」
ベタなラブソングが流れてくる
この曲で踊るのか?
「この先何年経とうとも 君を愛したい」
カ「え・・・」
意外だ、がラブソング歌うなんて
曲が終わると
「俺のカラ松への気持ち」
俺の正面へ回ってくる
「カラ松が教えてくれたから、俺からも伝えたい・・・愛っていうの。俺の好きな唄で」
あぁ、もう
俺の心臓を刺激しないでくれ
ポスッと胸に飛び込む
が想いを伝えてくれるなら、俺も
カ「なぁ」
「ん?」
やんわりと抱き締められる
か「その、お、俺をもらってくれないか?」
「・・・いいのか?」
コクリと頷く
の気持ちに応えたい、俺の全てをもらって欲しい
「分かった、あんたの・・・カラ松の全部ちょうだい」
立ち上がり、当たり前のように指を絡める
期待と不安と、胸の高鳴りと・・・色んなものを心で織り交ぜながら屋上を降りた