第7章 背負うもの
side.
カラ松を送り出し、静まり返る部屋の中
まさかあんな話を人にする日がくるなんて
まして泣くとは・・・しかも声を上げて
それだけに留まらずキスするわ、恋人としてとか言うわ・・・
だが不思議と、どこかスッキリした気分だ
自分が抱えてたものなんて、こんなものかと
自らを閉じ込めていただけなんだと思う
いつぞやみたいに親指で唇を押さえる
「・・・柔らかかったな」
・・・変態か、俺
カラ松といると自分が自分でないみたいだ
今まで知らなかった自分
俺は何も知らない子どもだったのだ
これからカラ松と育てればいい
「俺」を作っていく
・・・絆されてるな、俺
でも悪くない
これからが楽しみだ