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四季の香り *詰め*

第8章 次から *ジョルノ*


*ジョルノ・ジョバァーナ*

「ハルノちゃ~ん、今ね、黒珈琲を飲みたい気分なんだけど…良い?
 あと洋菓子も欲しい!」

良い笑顔で頼んでくる彼女、葉音は僕の想い人だ。
その為、何時も解ってはいるものの甘やかしてしまう癖が有る。
それを今日こそ乗り越える為に僕は頑張る決意をした、そう、もう甘やかしたりはしない…しないんだ。

「少しは自分でして下さいよ、何時か本当に何も出来なくなりますよ?
 それにこの頃、菓子を食べ過ぎて肥えてきてるじゃあないですか…肥満症予備軍になっても良いんですか?」

「なっ! 何も出来なくなんてならないもん! 私はちゃんと一人で何でも出来るし! やろうとしないだけだし!
 別に肥満症予備軍で全然イイです~! ハルノちゃんがやってくれないなら、フーゴちゃんにやって貰うもん!」

人任せは変わらないんですね…
溜め息を吐きつつも僕は葉音の小さな手を取り綺麗な瞳を見詰める。
息詰まる様に彼女は黙り混み、対抗するかの如く頬を膨らませた。
可愛い…じゃあなくて、ちゃんと言わないと何時もと変わらないじゃあないか。
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