第8章 雲掴む志と風 【R18】
荒々しく中をまさぐり舌を絡ませ、唇を離すと銀色の糸がふたりを繋ぐ
「ふぁぁっっーーも、だ、、めぇーー」
果てそうなめいは無意識に足を閉めようと家康の腰を固定する。家康も限界を迎え胸が潰れそうなほどに覆いかぶさる
「めい、愛してる…っっ」
「んんんんっっーー!」
唇を塞ぐと同時に熱い白濁を注ぎ込んだ。唇を離し、腰を揺らせ、最後の一滴まで残さぬように、再度打ち付けた
「めい…」
ぼんやりとした瞳で家康を見上げ手を差し伸べる
(無理させた…)
「家康…あったかい…」
そっと中から自身を引き抜き、綺麗に清め布団をかける
(もう、寂しい思いさせないから)
そっと抱き寄せ腕の中に収めるとぴったりと胸に顔を埋めてくる
「ごめん、無理させたね」
「ううん、してない…幸せ…だよ」
柔らかな髪に指を絡め優しく頭を撫でる
(こんな日が続けばいいのに…)
いつまた戦になるかわからない。傷だらけの腕にそっと口付けをしてきたあの日を思い出す
ーー傷ついた分、家康には幸せになってほしいの…ーー
この乱世で、健気に咲く花のようにいつも傍に居てふにゃふにゃと笑うめい。今こうして、自分の腕の中に居ることが何よりも愛おしい
「苦しくない?」
「ううん、あったかい。家康の腕の中…すき…だよ…」
まどろみの中、めいは安心しきった顔で小さな寝息を立て始める
「なんでこんなに可愛いわけ…」
前髪をそっとかき分け優しい口付けを落とすと家康も眠りについた
久々に二人で迎える幸せな朝を夢見て
終