第24章 秀吉生誕~乱世のぶいっふぇ~ 【R18】
自嘲めいたため息と共に夜着に着替え秀吉も横たえる
昏睡したように眠るめいの髪を掻き分けようとしたがまだ気だるさと欲が渦巻く身体故にまた眠るめいを貪りかねないとその手を留めた
「…光秀の奴、タダじゃ済ませねえ」
触れない様にめいを見守り床に就く。明日の朝、目覚めた時きっと困った顔をするに違いない、そう秀吉は思った
翌朝、先に目を覚ました秀吉は薬の効果も消え安堵した
「はぁ…長い夜だった」
興奮した身体は中々寝付けず浅い眠りから覚め、倦怠感が襲う
「んん…」
身じろぎしためいも目を覚ましぼんやりと秀吉を見つめる
「秀吉さん…おはよ」
「あぁ、おはよう。めい、悪かった…無理させたな」
「…っっ…秀吉さん、何か…あったの?」
じわりと耳まで赤くしためいはおずおずと顔を上げ問いかける
「光秀の茶柱入わいんに媚薬とかいう物を盛られた…本当に悪かった」
「…そっか…でも、秀吉さんが無事ならいいの。改めてお誕生日おめでとう」
はにかむめいに秀吉も頭が上がらない
「今日は一日政務ない。また早いしもう少し寝てろ」
腕の中にすっぽりと収めるとコツンと頭を預けてくる
「寝坊もたまにはいいよね」
「そうだな。起きたら城下へ行くか」
「うん!」
穏やかな朝、昨夜の激しさは梅雨と散り二人で朝寝坊と言いながら笑い合う
媚薬は懲りたと心の中で呟きながら再びほんの少しの朝寝坊を堪能し始めた
終