第18章 いめーじちぇんじ~秀吉~「R18」
勢いよく放った精にめいは背を反らせ注がれたそれに反応した
「ひぁぁっっっーー!!!」
心ノ臓のようにドクドクと音を立て痙攣するめいの中に欲望を注いだ秀吉自身
ごぐごくと音を立て飲み込んでゆくような蜜壷が恋しく暫しそのまま繋がっていた
(何度味わっても中は格別だな)
奥深くへ注ぎ込み繋がったまま秀吉は口付けを落とし
「愛してる…」
意識が朦朧としためいを抱き寄せた
はらはらと肩を流れ落ちる髪を耳の裏にかける
(俺のために可愛くありたい…か)
あみこみ、はーふあっぷ、聞き慣れない言葉の髪型を知った
椿を搾取し、髪に馴染ませれば艶が出ると知った
(明日はどんな髪型にするんだろうな)
密かな楽しみを心に秀吉も眠りについた
政務も一段落し視察へ出る信長と光秀は出立の準備に入る
留守を預かる秀吉は書簡に目を通し一息付くため煙草を燻らた
(めいは針子部屋か)
煙管をしまい部屋を後に針子部屋へと向かった
「めいいるか?」
襖を開けるが姿はない
「秀吉様、めい様は自室へ戻られましたよ?」
一人の女中が応えてくれる
「そうか、ありがとな」
礼を言い部屋へ向かった
(もう終わったのか?)
心做しか早足になりながら部屋につくや否やすぐさま声をかける
「めいいるか?」
「うん、どうぞ」
わざとゆっくりと襖を開ければ髪を一つに束ね高い位置で結い上げている
(可愛いが、童みたいだな)
いつも以上にあどけなく見える。髪を短くしたため、高い位置で結えば元服前の幼子の面影がちらつく
「座ってて、すぐ終わるから」
櫛で髪を整え髪を束ねると、見覚えのある柄のものを取り出した
「めいそれは?」
「あ、これね、秀吉さんの着物縫った時の端切れで髪飾りにしたの」
その形は以前聞いたりぼんと呼ばる不思議な形のものだった
「へへ、これで秀吉さんとお揃い」
ふにゃふにゃ笑う姿、無垢な花だと思えた
「やっぱりお前は可愛いな」
抱き寄せ項に手を回すと流れるように唇を寄せた
(こんな可愛い姿、見せたくないな)
一段と愛らしさの増した女の世話を焼きたい反面、誰にも見せたくない気持ちが溢れ嬉しさと困惑の狭間に秀吉は揺れた
終