第6章 ゾロとの手合わせ(恐怖。)
……手合わせするとは言った。
確かに言った。
でも、こんなの聞いてない。
「なんで2対1なの?!」
「あ?そんなの知らねぇよ」
いや、そんなこと言われても
ゾロの横にさ、何でルフィがいるの?!
「さっきの仕返しだ。ニシシ」
ニシシじゃないよ!
この船で懸賞金TOPの二人を相手にするの?!
「いや、そのさ、流石に2対1は……」
「手加減はしてやる」
してもらわないと困ります。
「スイには負けねー!」
何で闘志、燃やしてんの?!
……私、今日死ぬかもしれない
「ところでお前、剣はあんのか」
「剣は作るよ。
ユメユメ"現"…創造【刀】」
私の目の前に桜色の刀が現れた
私はそれをパシッと取る
「スッゲェー!!」
「ありがとう。」
「ほぅ……」
ゾロがまじまじと刀を見ていた
「さて……手加減よろしくね!」
私はそう言ってゾロに斬りかかった
キィン!!
刀と刀の交わる音が響く
ゾロは刀を1本使っていた
ギリギリと刀同士が擦れ合う
「簡単には押されないか……っ!」
「ゴムゴムの……銃!!」
うげっ、ルフィいたんだった!
私は一旦ゾロから遠のいた
「ユメユメ"防"!!」
「んなっ?!」
ルフィの攻撃は防いだ
「余所見してんなよ……!」
「うわぉ!」
ゾロが斬りかかってくる
キィン!!
再び刀が交わる
「お前、それ本気か?」
……あら
「バレちった?」
「当たり前だ」
「あららー……」汗
「本気出せよ。」
そう、私は本気を出しておりません。
「いや、でも船に被害及ぶよ?」
「俺が攻撃を弾けないとでも思ってんのか。」
思ってないけど……
「なら、ゾロも本気できなよ。ルフィも」
「「は?」」
二人の声が揃う
「お前、さっき手加減しろって言っただろうが」
ゾロが言った
「…まぁね。でも、私が本気出すなら、そっちも本気出してもらわないと。
私の気が進まない。
それとも、私が女だから気を使うの?
さっきは気を使わない様子だったのに。」
「上等だ。」
ゾロがバンダナを頭に巻き、刀を3本構える
1本はくわえている
凄い殺気だ
これ、挑発しすぎた?