第2章 嘘の彼氏

「･･･つまり･･･だ。俺が彼女を作れば、他の女子に告白されることも減るだろう」
「は、はあ･･･」
そ、そうだよね。さすがに私に好意を持ってるわけではないか。
「･･･でも、そんなわざわざどうでもいいやつと付き合わなくても･･･。」
「何回言ってくる･･･諦めないやつがいるんだよ。数人。だから、彼女いるって言えば、諦めるだろうって」
そんな人がいるんだ。
「･･･アンタだって、俺と付き合いたいんだろ?」
「そ、そう･･･だけど」
「だけど?」
「･･･何でもないです」
それじゃあ･･･私がただ単に運が良かったってだけじゃん。
「じゃあ、付き合うってことで。よろしく」
「あ、はい･･･」
「じゃあ、俺いくから。バイバイ、森下さん」
「はい･･･」
そういって、降矢君は屋上からでていった。
･･･あれ

私、名前教えたっけ･･･。