• テキストサイズ

揺れる想い

第4章 彼氏と幼馴染


「…なあ」
「え?」
「お前は降矢の嘘の彼女…なんだろ?」
「…うん」
そうだけど。嘘だけど。なんか嫌だ。
「で、お前はそうやって付き合って、まだあいつのこと好きなの」
好き…なんだろうか。
分からない。前は好きだったんだろうけど。
でも、優しいし。意外といい人だし。
「好き…なのかな?」
「なんだその曖昧な感じ」
そうだ。曖昧だ。
「じゃあさ」
そう言って洸君が真剣な目で私を見た。

「俺のことは、どう思ってる?」

洸君のこと?
「洸君は幼馴染で、優しくて、いつもそばにいてくれて、いじわるだけど…好き…かな」
「…それは、『幼馴染』として好き?」
「うん」
「…だよな」
?何?
でも、今そう言われて思ったことがあった。
幼馴染としての好き、恋としての好き。
違うのに、少し
/ 33ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp