第4章 彼氏と幼馴染
完全に忘れてた!
先生に呼ばれてたこと!
ホント、あのタイミングで洸君来なかったら…。
ま、もう終わったから、いいんだけど。
私は、用を終え職員室を出た。
と、そのときに降矢君がいた。
「あ、もう終わったから」
「…そか。洸君は?」
「…」
戻った…んだよね。
「これ、はい。かばん。筆箱とか勝手に入れちゃったけど」
「あ、うん」
「じゃあ、鍵返してくるから」
そう言って、彼は職員室にはいっていった。
「あ…」
そのとき、玄関に洸君がいるのが見えた。
「こうく…」
声をかけようとおもったけど、なんか
雰囲気が…違った。
なにかを焦ってる…?
あんな顔…みたことない?
「帰ろう」
丁度戻ってきた降矢君が言った。
「う、うん」
洸君…大丈夫なのかな。