白昼夢第3幕【華と舞う蝶】黒尾×孤爪×木兎×赤葦[®18]
第15章 華は蝶を欺き涙で地を濡らす
夢?かもなー
気持ちいい夢…もっと見たい。
ー…クロ…ばか…なにしてんの?ー
ハハッ…夢でも怒られてやんの
…でも、姫凪の声…
癒やされる。
好き…大好き…もっと聞かせてくれ。
ツーッと目の端から落ちていく
涙の温度が
ヤケにリアルで驚く。
それを拭う指の感触が
リアル過ぎて
思わず目を開いた
開いた目の中に飛び込んで来たのは
『…大丈夫?…バカクロ。
…なに風邪なんか…引いてるの…?』
心配そうに俺を見てる姫凪