第12章 新たな華は眩しく誘う

「…うん…分かってる…
守るよ、おれなりに」

そう呟いた研磨が
難しい顔で考え込んで

「姫凪、おれチョット用事
クロに送って貰って」

研磨の手が離れて
遠くなる
　
『研磨…どこ行くの？
まさか木兎に喧嘩売らないよね…？』

間違いなく瞬殺されちゃう！

不安そうに見つめる私を

「そんなに
血の気多く見えるの？おれ
あんなのに喧嘩売るの
クロ位じゃない？
ダイジョブ瞬殺されずに
帰ってくるから」