白昼夢第3幕【華と舞う蝶】黒尾×孤爪×木兎×赤葦[®18]
第12章 新たな華は眩しく誘う
あの時の………
別れる前に強引に抱かれた時の
クロのそれと重なって
不覚にも疼いた身体が嫌だった
恥ずかしく悔しくて
自分が嫌で仕方なかった。
「ただ…何……?
誤魔化しても分かンぞー?
自慢じゃねぇけど
お前の事なら誰より分かる」
見据えられる目
『木兎に…キス…された…』
引き出される事実
「いつ?」
『昨日…研磨と帰って…ンン…ッ!?』
言い終わりを待たずに
私の唇が塞がれ
乱暴に重なった唇
捩じ込まれた舌が
酸素を奪って行く