白昼夢第3幕【華と舞う蝶】黒尾×孤爪×木兎×赤葦[®18]
第36章 華と蝶と満ちる月ー華蝶番外編ー
合宿は音駒でだし
道に迷う事なく
最速で着くはずだった
「あれ?布施さんじゃない?」
「ホントだー
何しに来たのー?暇な人??」
この人達に会うまでは。
「あ~、この子知ってる。
赤葦くんに言い寄ってた子?」
「違う違う
木兎と付き合ってた子」
「え?孤爪くんじゃなかった?」
「全員食っちゃったぁ♡とか
言うヤツだよね?布施さん?」
"うわ、最低"揃う声に俯いて
『ごめん。急いでるから』
女子達の間を抜けようとした私を
「どこに?
まさか合宿にまで
男漁りしにいくつもり?」
リーダー格の女子が引き止め
「てゆっか、黒尾くんなら
合宿所に居ないよ?
なんか可愛い子と楽しそうに
出て行ったよ
さっきその辺で見かけたから
まだ居るんじゃない?」
大通りを指差す