第35章 咲き誇る華に蝶は優しく舞い降りる

『鉄朗ここ弱いよね…
変わってない…
…コレも…お揃い…』

そう言って姫凪の指が
俺のホクロを愛おしそうに撫で

『鉄朗…もっと触って良い？
髪も顔も身体も…
イッパイ触れたいの…』

ギュッとしがみついてきた

あぁ、本当に
お前はなんでいつもいつも

「俺も触れさせて？
姫凪…好き、マジで好きだ…」

俺の全部を愛しさでイッパイにすんだよ
好き、も愛してる、も
何回言っても全然足んねぇよ

細胞全部で

「姫凪…ずっと
俺だけに乱れて…
俺だけを…乱して」

お前を満たす様に叫んでやっと
ほんの数ミリ伝えられるくらい

お前が愛しいよ

ユックリ重ねる唇
お互いに触れ合う肌