第33章 蝶の為に華は咲く（研磨）

『研磨？』

本当は姫凪には
もう頑張れなんて言いたくなかった
頑張らせたくなかった

なんで姫凪だけって
クロが頑張れよ、なんて
思ってたのに

「クロとチャント話しなよ
遅くなんかないと思う
クロがした事も
姫凪が許すなら
笑うなら
おれは責めないし…
多分…お仕置きは
されてると思うし…」

誰かさんの熱苦しいのが移ったのかな？

『お仕置き？』

「木兎サンもだけど…
赤葦は黒ひげ危機一髪並に
刺してそうだよね…
言葉の棘…」