白昼夢第3幕【華と舞う蝶】黒尾×孤爪×木兎×赤葦[®18]
第33章 蝶の為に華は咲く(研磨)
…ホント止めてよ。
質悪いの上じゃない?
「…姫凪バカなの?
もっと警戒しなきゃ
食べちゃうから…」
『研磨、顔真っ赤だよ?』
「うるさい!抓るよ!」
浮かれ過ぎてオカシクなる
だってそうでしょ。
おれは姫凪と付き合ってる時も
その前も後もずっと
姫凪に負い目を持ってた。
傷付けた事、騙した事
引き裂いた事
クロとの復縁を望みつつ
なんにも出来なかった事
吹っ切ったつもりで
割り切られたつもりで
赦されたつもりで居るしかなかった
笑顔に満足して
咲いたフリしてたのかもしれない