白昼夢第3幕【華と舞う蝶】黒尾×孤爪×木兎×赤葦[®18]
第33章 蝶の為に華は咲く(研磨)
「黒尾くんは
もう帰らせた。
慌てて帰っても居ねぇぞ
だから…そんな必死になんな…
どんだけ好きだよ…
こんなに、されてよ」
おれの心配を他所に
意外と冷静な木兎サンが
姫凪をベットに座らせ
「ごめんな?」
まだ上の空の姫凪に話しかける
でも、やっぱり姫凪には
『…光太郎は悪くないよ。
ねぇ?クロは?
どんな顔してた?
泣いてなかった?
私がチャント話さなかったから…
またクロが傷付いて…
ごめん。行かないと…!』
木兎サンの声も
然程届かないくらい
ずっとクロでイッパイになってる