白昼夢第3幕【華と舞う蝶】黒尾×孤爪×木兎×赤葦[®18]
第33章 蝶の為に華は咲く(研磨)
てゆっか木兎さんとは
普通に連絡取ってるみたいだから
喧嘩とかの類ではないと思う
じゃあ、なんで?
おれなら
おれになら
「姫凪、ダイジョブ。
お願い、泣かないで?」
話せるでしょ?
姫凪を抱き締めると
動物園の匂いに混ざって
懐かしい甘い匂い
疼く傷痕
立てたくなる爪
全部全部
抑え込むから
お願い
おれを頼ってよ
抱き締めた身体の震えが
『研磨…私…ね…』
更に大きくなる
「うん、ユックリで良いから。
話して?」