白昼夢第3幕【華と舞う蝶】黒尾×孤爪×木兎×赤葦[®18]
第31章 華は枯れない
ニコリと笑った姫凪に
ホッとする赤葦を見て
「俺よりカッコイイ事
しないでクダサイ!
姫凪が黒尾くんに
振られた時に赤葦を選んだら
ガチ凹む!」
からかいながらも
本音を混ぜた言葉を吐き
「でも、ホント良かった…
姫凪からあの笑顔見れたら
まぁ、及第だろ
サンキュな赤葦」
赤葦の頭をクシャりと乱す
「俺の勝手でした事ですよ
それに…ありがとうなら…
それは俺もで…」
なんでもない顔してるくせに
クソ赤い耳が俺の目の端に映る