白昼夢第3幕【華と舞う蝶】黒尾×孤爪×木兎×赤葦[®18]
第31章 華は枯れない
身体の感触を確かめながら
ここに居る姫凪を
感じながら
ポツリポツリ話す俺に
『…分からない…もしかしたら
泣いて怖がるかもしれないし…
鉄朗を思い出して
笑えなくなるかも知れない
例えそれを必死に隠しても
伝わるかもしれないと
思うと、ちょっと怖い』
だよ、な…
ヤッパリ帰らせようかと
腕を緩める
でもヤッパリ
離れると寂しくてまた
キツく閉じ込めて
「うん……」
こんな事しか
言えねぇとか
いつもの俺どこ行った?
なっさけねぇ!