白昼夢第3幕【華と舞う蝶】黒尾×孤爪×木兎×赤葦[®18]
第31章 華は枯れない
『でも…これ以上…
抱かれるは…ゴメン…
私…は…』
「うん、うん」
頑張れ、姫凪
俺も頑張るから
『鉄朗、が…良い…』
「そっか…分かった…」
愛撫を止めて
姫凪をキツくキツく抱き締める
濡れた指から香る甘い匂いが
胸を締め付けて痛い
『ごめん…光太郎…ごめんね…』
落ち過ぎる姫凪の涙は
俺の肌を伝ってシーツを濡らす
「なんで?俺がいつ責めたよ?」
『だって…私…こんなに愛して
貰えたのに
光太郎を傷付けた…』