白昼夢第3幕【華と舞う蝶】黒尾×孤爪×木兎×赤葦[®18]
第30章 蝶の心に咲く華
ブニッと抓られるほっぺたにも
偶然唇に触れちゃう指にも
『研磨は弟みたいで可愛いもん』
「俺もベットの上じゃ可愛いかったくね?」
昔を匂わされる事にも
『可愛いわけないじゃん
猿尾さんのくせに』
笑えてる自分が居て
前に進んだと思ってた
このまま進み続けられると
疑わなかった
クロとも研磨とも
本当に昔に戻れると信じてた
クロ達が出発の日
昔みたいに
二人に作るお弁当
私は今、光太郎の彼女だけど
クロと研磨には頑張って欲しくて
春高に行って欲しくて
お守りも手作りした