白昼夢第3幕【華と舞う蝶】黒尾×孤爪×木兎×赤葦[®18]
第30章 蝶の心に咲く華
「ウソウソ!姫凪ちゃん
お願い!!
廊下に立たされたら
僕のイメージが壊れます」
『僕って顔してない!
手伝うから
さっさと写しなさいよ!』
「やった!
姫凪サンキュ!
今日は予定あんだろ?
…んっ、お礼の欠片。
研磨から部室で取り上げたヤツだけどな
ほら、あーん」
クロが見覚えのある
メロンソーダ味の飴の包を破る
『それ、私があげたやつだから。
お礼がじぶん発信とか
なんかウケるんだけど』
クスッと、笑うと
「うっせ。ほら口開けろー」
緑のキラキラした飴玉を摘んだ指が
唇に近付いてくる