白昼夢第3幕【華と舞う蝶】黒尾×孤爪×木兎×赤葦[®18]
第29章 華を蝕む闇
ほぼ0距離なのに
甘い空気が
どんどん薄れていく言い合いに
『そっちこそ!
一人で火照らないでよ!』
「そっちが火照ればいいんですよ
エロいくせに…」
『エロい止めてよ!
…ほんっと……』
「『生意気…』でスイマセン」
小さい笑いが起きる
「姫凪さん
俺は味方ですから
弱音も本音も俺には見せて下さい
何があっても今みたいに
笑わせてあげますよ
だから…」
やっと緩んだ頬に指を滑らせ
食らいつきたい気持ちを抑える様に
唇に指を置く