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白昼夢第3幕【華と舞う蝶】黒尾×孤爪×木兎×赤葦[®18]

第29章 華を蝕む闇


手は携帯を握り締め
指は姫凪さんの番号を
タップしてしまう

コール音が数回虚しく響き
”ヤッパリ無理か”と
脳は早々に諦めの信号を送ってくる

でも手は携帯を握り締めたまま
耳に当て続けてる

姫凪さん…

もう声にならない叫びが…

〈もしもし?赤葦くん?〉

届いた…!

「姫凪さん…!
逢い…」

そう言いかけて止まる声

〈うん?どうしたの?〉

木兎さんと一緒なら
呼び出すのは無粋だ。
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