白昼夢第3幕【華と舞う蝶】黒尾×孤爪×木兎×赤葦[®18]
第29章 華を蝕む闇
頭に広がる負の思考を
掻き消そうと
義母の話に付き合う
「そんなんじゃないわ
母としては学校の様子も
気になるものよ」
「はあ、そうですか」
バレーの事や勉強の事
親父に報告するであろう
質問に応える中
「好きな女の子でも出来た?」
ポツリと義母から漏れた言葉に
ティーカップを持つ手が止まる
「それは学業と関係ないですね
ノーコメントです
アナタに話す必要もない」
カタンとカップを戻し
立ち上がろうとした時
「あるわよ?
アナタまで取られたら
私は死んでしまう」
目の前で義母が微笑った