白昼夢第3幕【華と舞う蝶】黒尾×孤爪×木兎×赤葦[®18]
第29章 華を蝕む闇
『ブッ!!…ゲホゲホ…!
そんな事ないもん!
いつも割カンって言うのに
シレッと払い終わってるの
そっちでしょう?』
「いや、奢れオーラが…」
『酷い!』
本気を全部冗談にする
切ない反復ですら
「嘘ですよ
ムキになって子供ですか?
オヤツ奢ってあげますから
機嫌直して下さい、ね?」
『…うん!…って…!
また奢られるじゃん!』
笑うアナタと居られるなら
幸せなんて
俺も相当ヤバイですよね
本気で伝えられない想いを
枯らす事さえ出来ぬ程
アナタへの想いが根付いてる事に
気付いた午後