白昼夢第3幕【華と舞う蝶】黒尾×孤爪×木兎×赤葦[®18]
第29章 華を蝕む闇
「遅いんで飲んじゃいました
それは姫凪さんがどうぞ?」
そりゃ冷たいのを飲みたい
姫凪さんが買ってくれたんだ
飲みたいに決まってる
だけど。
素直になったら
また甘えた本音が漏れそうで
アナタの優しさを利用しそうで
「木兎さんと戯れて
喉乾いてるでしょう?」
色恋を含む見込みのない
真っ直ぐな好意を押し返す
『そんな…赤葦くんに
買ってきたんだから
冷たいの飲みなよ?』
木兎さんとの件は
見事にスルーして
不思議そうな顔で俺を見上げて呟く