白昼夢第3幕【華と舞う蝶】黒尾×孤爪×木兎×赤葦[®18]
第29章 華を蝕む闇
何度か見た事はあった
憂いを含まない笑顔
でも…これは…まるで
「木兎さんみたいに
能天気な顔になりましたね」
そう、木兎さんに似た
真っ直ぐで
無意識に人を照らす様な
自然な笑顔
『それ…褒めてる…?』
「そう聞こえませんか?」
褒めてるのは間違いない
あんな笑顔
俺には出来ないし
『わかんない…でも
褒めてる事にしとこう!』
俺じゃさせられないんだから
”そうですね”とだけ返し
姫凪さんを解放すると
『で?どうしたの?
疲れただけじゃないでしょ?
何かあった?』
隣に座り直して
俺の顔を覗き込む