白昼夢第3幕【華と舞う蝶】黒尾×孤爪×木兎×赤葦[®18]
第28章 華の祈り
「ん?姫凪?」
返って来ない声に振り返ると
『あぁ!ゴールデンウィークは
あんまり出掛ける事なくて…
ほら光太郎もバレー忙しいじゃん?
梟谷も合宿してたみたいでね
なんかイベントのない連休だったよ』
拗ねた様に唇を尖らせる姫凪
その顔はいつも通りなのに
目の奥が少し揺れてる気がする
「どうした?何かあったか?」
『なんで?なんにもないよ?』
「悩みねぇ?」
『全然ないよ?
クロこそどうしたの?
そんな事より合宿どうだったの?
研磨友達出来た?
お守りご利益あった?』
俺の質問を軽く流して
俺に質問攻めにしてくる