第28章 華の祈り

「…なーんちゃって！
冗談だよバーカ
チョット嫌な事思い出して
苛ついたから
八つ当たりー！
ゴメンゴメン。コーヒー奢って？
喫茶店で」

必死に笑顔を作り
ナナから離れる

俺はなにやってんだ！？

あんな事して
不審に思わない方がオカシイ

普通の奴なら
踏み込んで来るだろう

でも、突っ込まれたら
突っ込まれたで
また揺れて
とんでもねぇ事するなんて
想像に容易い

あぁ、だから
研磨は距離取ってんだ。

警告されてたのに
俺の馬鹿……