第28章 華の祈り

「俺が喧嘩買ったついでに
助かっただけだろ？
コーヒー奢って？
あ、もっと欲張って良いなら
思いっきり喰いつくけど？？」

チラチラ覗く首筋に
噛み付く
つっても甘噛みより軽く

姫凪とは違うのに
酔ってしまいそうな程
甘ったるい匂い

「欲張ったら損しますよ！
金の斧と銀の斧読み直しなさい！」

一瞬固まったと思いきや
分けわかんねぇ説教して

パニック丸わかりのナナ

「はぁ？！
センセーですかー？
ナナって可愛い顔して
変な子だな
そこもツボるけどー」