白昼夢第3幕【華と舞う蝶】黒尾×孤爪×木兎×赤葦[®18]
第28章 華の祈り
駅前のスポーツ店で
サクッと買い物を済ませて
チラリと雑貨屋でも覗こうと思ったら
「オイヨイヨイ。
こりゃ偶然じゃ、もう済まなくね?」
サラリと靡く髪の毛が
ビルの中から出て来るのが見えた
「ナナ…」
声を掛けようとして
少し躊躇う
あの研磨が警戒するんだから
関わらない方が良くネ?
ただサラサラの髪とか
エロイ身体とか
チビなとことか
何かチョット
悲しげな顔とか
重ねようと思えば
重なる要素だらけで
ふらりと引き寄せられる足
声を掛けようか迷ってると
同じビルから
男が一人出て来て
ナナに近付いた